都心の渋滞を避けて、神奈川から東京、埼玉、茨城、千葉へと関東をぐるりと結ぶ圏央道(首都圏中央連絡自動車道)。

スムーズな移動が魅力のこの路線ですが、「サービスエリア(SA)がなく、休憩施設(PA)の間隔が長い」という弱点があり、長距離ドライブでは疲労が溜まりやすい路線でもあります。

そこでおすすめしたいのが、圏央道のインターチェンジ(IC)を降りてすぐの場所にある「日帰り温泉」や「スーパー銭湯」を活用したリフレッシュです。

PAでの短い休憩ではなく、一度高速を降りて広い湯船に浸かることで、ドライブの疲労は劇的に回復します。

本記事では、圏央道のICからアクセスが良く、ドライブの途中に立ち寄るのに最適な温泉施設を厳選してご紹介します。

圏央道ドライブで「IC周辺の温泉」を活用するメリット

なぜわざわざ高速道路を降りてまで温泉に行くべきなのでしょうか。まずは、圏央道特有の事情と、温泉をルートに組み込むことの絶大なメリットについて解説します。

PA不足を補う「究極の休憩拠点」として

【最新版】圏央道サービスエリア・パーキングエリア徹底ガイド!グルメ・施設情報もの記事でも解説されているように、圏央道の本線上には大型のSAや温泉併設の施設は存在しません。数少ないPAは週末になると駐車場が満車になり、トイレに行ったり食事をしたりするだけでも疲れてしまうことがあります。

そこで発想を転換し、「混雑するPAを避けて、ICを降りて温泉に行く」という選択肢を持つことで、ストレスのない完璧な休憩をとることができます。近年はETC2.0の普及により、指定されたICで一時退出して再進入しても、料金が割高にならない特例措置(※対象ICや条件は要確認)も拡大しているため、高速を降りるハードルは格段に下がっています。

渋滞回避の時間調整と食事を兼ねる

圏央道は、中央道(八王子JCT)や関越道(鶴ヶ島JCT)といった主要路線との合流地点で激しい渋滞が発生しがちです。圏央道の渋滞が発生しやすいポイントと回避するコツとはなどの情報を参考に渋滞予測をチェックし、ピークの時間帯にぶつかりそうな場合は、手前のICで降りてスーパー銭湯へ駆け込みましょう。

お風呂に入ってサッパリし、施設内の食堂で名物料理を食べ、リラクゼーションルームで仮眠を取る。数時間後に温泉を出る頃には、高速道路の渋滞も解消しており、スイスイと快適に帰路につくことができます。この「時間調整」のテクニックは、週末の関東ドライブにおいて最強の武器となります。

宮ヶ瀬湖の帰りに最適!相模原IC周辺「天然温泉 藤野やまなみ温泉」

圏央道の相模原ICから山間部へ車を走らせた先にある(※ICから約20分)のが、神奈川県相模原市にある「天然温泉 藤野やまなみ温泉」です。宮ヶ瀬湖や相模湖方面でのレジャーの帰りに立ち寄るのに最適なロケーションです。

丹沢の山並みを望む源泉かけ流しの湯

この温泉の最大の魅力は、豊かな自然に囲まれた環境と、源泉かけ流しの質の高いお湯です。露天風呂からは、四季折々の表情を見せる丹沢の山並みを一望することができ、ドライブで疲れた眼を優しく癒やしてくれます。

アソビューで予約OK!圏央道からアクセス良好なレジャースポット徹底ガイドなどで紹介される相模原周辺のアスレチックやキャンプ場で思い切り遊んだ後、泥だらけになった子どもたちと一緒にこの温泉で汗を流すのは、家族旅行の最高の締めくくりとなります。施設内には地元の食材を使った食堂もあり、素朴な味わいが人気です。

都会の喧騒を忘れる竹林の湯!青梅IC周辺「河辺温泉 梅の湯」

東京都青梅市、圏央道の青梅ICから車で約10分という抜群のアクセスを誇るのが「河辺(かべ)温泉 梅の湯」です。JR河辺駅に隣接したビルの最上階にあるという珍しい立地ながら、本格的な天然温泉を楽しむことができます。

駅ビルにいることを忘れる本格的な露天風呂

ビルのエレベーターを降りると、そこには駅前であることを完全に忘れてしまうような和の空間が広がっています。特に露天風呂のエリアは、竹林や岩が配された風情ある造りになっており、美肌効果が高いとされるトロトロとしたアルカリ性の天然温泉がコンコンと湧き出ています。

圏央道厚木3選!休憩が10倍楽しくなるサービスエリアなどのPAでのグルメ休憩も良いですが、関越道と中央道を結ぶこの区間は渋滞しやすいポイントでもあるため、青梅ICでサッと降りて梅の湯に逃げ込むという「渋滞回避ルート」は非常に実用的です。

食事処やリラクゼーションルームも充実しており、都心へ戻る前のエネルギーチャージ場所として完璧な役割を果たしてくれます。

昭和レトロな温泉銭湯!狭山日高IC周辺「サイボク 天然温泉 花鳥風月」

埼玉県日高市、圏央道・狭山日高ICから車で約10分の場所にあるのが、大人気のテーマパーク型精肉店「サイボク(埼玉種畜牧場)」に併設された天然温泉「花鳥風月」です。

療養泉にも認定された高濃度の天然温泉

花鳥風月のお湯は、地下2,000メートルから湧き出る非常に成分の濃い天然温泉で、その効能の高さから「療養泉」にも認定されています。炭酸水素イオンをたっぷりと含んだお湯は、肌の角質を柔らかくし、長時間の運転でこわばった筋肉を芯からほぐしてくれます。

露天風呂の開放感も素晴らしく、埼玉県の平野部にいるとは思えないほどの自然を感じることができます。また、圏央道で楽しむ絶品ランチ!おすすめサービスエリア特集などでもSAグルメが紹介されますが、ここに来たならサイボクの施設内で提供されている「ゴールデンポーク」を使った極上の豚肉料理(とんかつやソーセージ)を絶対に味わうべきです。最高の温泉と最高の豚肉が揃った、究極のリフレッシュ空間です。

緑に囲まれた癒やしの空間!つくば牛久IC周辺「つくば温泉 喜楽里 別邸」

圏央道をさらに東へ進み、茨城県に入ったつくば牛久ICから車で約15分の場所にあるのが、「つくば温泉 喜楽里(きらり) 別邸」です。小学生以上を対象とした、落ち着いた大人のための日帰り温泉施設です。

つくばの森に抱かれた極上の露天風呂

喜楽里別邸は、周囲を豊かな雑木林に囲まれており、露天風呂につかりながら森林浴をしているかのような気分を味わうことができます。お湯は保湿効果が高いとされるナトリウム・塩化物泉で、湯上がり後もポカポカとした温かさが長続きします。

茨城県にある圏央道のサービスエリア・パーキングエリアとはでも触れられている通り、圏央道の茨城区間は江戸崎PA(トイレのみ)など休憩施設が極端に少ないエリアです。そのため、無理に高速道路上で休憩しようとするのではなく、思い切ってつくば牛久ICで降りて、この素晴らしい温泉施設を休憩拠点として設定するのが最も賢いドライブ計画と言えます。

岩盤浴や本格的なボディケア施設も併設されており、休日の喧騒から離れて、静かで贅沢な時間を過ごすことができます。

まとめ:圏央道ドライブは「IC周辺の温泉」がオアシスになる

圏央道は、首都圏の様々な観光地や他路線を繋ぐ「ハブ(結節点)」としての役割を持っています。その分、道路上のPAは常に混雑しがちで、食事やトイレ休憩すらままならないこともあります。

しかし、視点を少し広げて「インターチェンジの周辺」に目を向ければ、藤野やまなみ温泉やサイボク花鳥風月のような、SAの設備を遥かに凌駕する素晴らしい温泉施設がいくつも存在します。

IC周辺温泉を活用したドライブ術
  • 圏央道のPAの混雑(特に週末)を避け、ICから15分圏内の温泉を休憩拠点にする
  • 中央道や関越道とのJCT渋滞を避けるため、手前のICで降りて温泉で時間調整をする
  • 温泉施設の食堂を利用することで、PAのフードコートの順番待ちを回避する
  • ETC2.0の「一時退出・再進入」の特例制度が使えるICかどうかを事前にチェックする
  • 長距離ドライブの終盤に温泉を組み込み、帰宅後はそのまま寝られる状態を作る

事前のちょっとしたリサーチと「高速を降りる」という決断だけで、過酷な渋滞ドライブは「癒やしの温泉旅行」へと変化します。ぜひ次回の圏央道ドライブでは、ルート上の温泉施設をチェックして、最高のリフレッシュ体験を手に入れてください。

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