【関越道】冬の雪道で立ち往生したら?緊急時のJAFの呼び方と、避難所として役立つ大型SAの活用法
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東京から新潟・群馬のスキー場や温泉地へと向かう大動脈「関越自動車道(関越道)」。冬のシーズンになると、多くのドライバーが雪景色を求めて関越道を利用しますが、同時に毎年のようにニュースで報道されるのが「大雪による大規模な立ち往生(スタック)」です。
突然のドカ雪によって数十キロにわたって車が全く動かなくなり、氷点下の車内で一晩を明かさなければならない事態は、決して他人事ではありません。万が一、自分が関越道で立ち往生に巻き込まれたり、雪にハマって動けなくなったりした場合、パニックにならずに正しい行動をとれるかどうかが、命に関わる重要な分かれ道となります。
この記事では、冬の関越道を走るすべてのドライバーに向けて、自力で脱出できなくなった際の緊急ロードサービス(JAF)の正しい呼び方と、立ち往生の予兆を感じた際に「一時避難所」として絶対に駆け込むべき、設備が充実した大型サービスエリア(SA)の活用法を詳しく解説します。
関越道における雪道立ち往生のメカニズムと危険性
関越道は、関東平野から急峻な三国山脈を貫いて日本海側へと抜けるため、トンネル(関越トンネルなど)を一つ抜けるだけで天候が劇的に変化するという恐ろしい特徴を持っています。まずは、なぜ立ち往生が発生するのか、そのメカニズムを知っておきましょう。
ドカ雪と1台のスタックが引き起こす連鎖
関越道の大規模な立ち往生のほとんどは、ノーマルタイヤやチェーン未装着の大型トラックなどが、上り坂でスリップして動けなくなる(スタックする)ことから始まります。その1台が車線を塞ぐことで後続車が停止を余儀なくされ、除雪車も入れなくなります。
停止している間にも雪は猛烈な勢いで降り積もり、数時間後には「タイヤの半分以上が雪に埋まってしまい、スタッドレスタイヤを履いていても発進できない」という絶望的な状況に陥ります。これが数十キロにわたって連鎖し、数日間に及ぶ大渋滞へと発展するのです。特に、群馬県の赤城IC付近から新潟県の湯沢ICにかけての区間は、標高が高く降雪量が異常に多いため、天気予報で「強い冬型の気圧配置」と出ている日は、最大限の警戒が必要です。
一酸化炭素中毒という見えない恐怖
立ち往生し、車列が全く動かなくなった時、ドライバーを襲う最大の脅威が「一酸化炭素中毒」です。暖房を効かせるためにエンジンをかけたままにしていると、降り積もった雪が車のマフラー(排気口)を塞いでしまいます。
マフラーが雪で塞がれると、行き場を失った排気ガス(一酸化炭素)が車内に逆流し、無臭のまま数分で乗員全員の意識を奪い、最悪の場合は死に至ります。
立ち往生で車が動かなくなった場合は、原則としてエンジンを切るのが鉄則です。どうしても寒くてエンジンをかける場合は、絶対に寝てはいけません。そして、数十分に一度は車外に出て、マフラー周辺の雪をスコップで確実に取り除く作業を永遠に繰り返す必要があります。
このような極限状態に陥る前に、危険を察知して自ら安全な場所(SA・PA)へ逃げ込む判断力が何よりも求められます。
雪道で動けなくなった!JAF(ロードサービス)の正しい呼び方
もしSAに逃げ込む前に、雪にタイヤを取られてスタック(空転)してしまい、自力での脱出が不可能になった場合は、躊躇なくプロの救援を呼ぶ必要があります。
JAFスマートフォンアプリでの要請が最強
山間部でのスタック時、最も確実かつスピーディーにJAFを呼ぶ方法は「JAFスマートフォンアプリ」を使用することです。電話(#8139)で口頭で場所を伝えるのは、吹雪の中で看板も見えない状況では非常に困難です。
アプリを使用すれば、スマートフォンのGPS機能によって現在地(〇〇キロポスト付近など)が1m単位の精度でJAFの指令センターに送信されます。また、チャット機能を使って「雪にハマって動けない」「タイヤが空転している」といった詳細な状況や、車の写真を送信することもできるため、最適な機材(ウインチ付きのレッカー車など)をすぐに手配してもらえます。
救援を待つ間の安全確保
JAFを呼んだからといって、すぐに来てくれるとは限りません。大雪の日は依頼が殺到しており、数時間待ちになることも覚悟しなければなりません。
救援を待つ間は、絶対に車内に留まっていてはいけません。後続車がスリップして追突してくる危険性が非常に高いためです。発炎筒や停止表示板を車の後方に設置した後、ガードレールの外側など、車が突っ込んできても安全な場所へ速やかに避難し、そこでJAFの到着を待つのが正しい行動です。まだJAFに入会していない方は、冬の関越道に乗る前に必ず入会するか、加入している自動車保険のロードサービス(雪道でのスタック引き出しが対象外の保険もあるため要注意)の適用条件を事前に確認しておいてください。
危険を感じたら即避難!関越道の大型SA活用法
「雪の降り方が尋常じゃない」「前の車のブレーキランプの点灯頻度が増え、ペースが落ちてきた」と感じたら、立ち往生に巻き込まれる一歩手前のサインです。無理に進もうとせず、手前にある大型SAに躊躇なく「避難」してください。
赤城高原SA:群馬エリアの巨大な防波堤
東京方面から関越道を下り、本格的な雪国へと突入する直前に位置するのが「赤城高原SA」です。ここから先(月夜野や水上方面)は急激に雪深くなるため、少しでも天候に不安を感じたら、迷わずこのSAに滑り込んでください。
赤城高原SAは非常に敷地が広く、レストランやフードコート、売店などの設備が充実しています。もし高速道路が通行止めになり、ここで数時間を過ごすことになっても、温かい食事と清潔なトイレ、そして暖の取れる屋内スペースが確保されているため、凍える車内で怯える必要は一切ありません。
また、情報提供のモニターで前方の道路状況(ライブカメラ映像や通行止め情報)をリアルタイムで確認できるため、安全が確認できるまでここで待機し、場合によってはUターンして帰るという勇気ある決断を下すための作戦本部として機能します。
塩沢石打SA・越後川口SA:新潟エリアの命綱
関越トンネルを抜け、新潟県側で猛烈な吹雪に遭遇した場合は、「塩沢石打SA」や、さらに先の「越後川口SA」が頼もしい避難所となります。新潟県側のSAは、除雪体制が非常に強力に組織されており、駐車場内が雪で埋もれてしまうリスクは低く抑えられています。
特に越後川口SAは、広大な駐車場と充実したフードコートを備えているだけでなく、ガソリンスタンドも併設されています。立ち往生で最も恐ろしいのが「燃料切れによる暖房停止」です。
吹雪の夜を越さなければならない最悪の事態を想定し、燃料メーターが半分を切っていたら、こうしたガソリンスタンドのあるSAで必ず満タンにしておくのが、雪国を走る鉄則です。
これらのSAに避難した後は、焦って出発しようとせず、除雪作業が完了し、道路情報の掲示板から「チェーン規制」や「冬用タイヤ規制」以外の危険な警告が消えるのを、温かいコーヒーを飲みながらじっくりと待つのが正解です。
まとめ
冬の関越道は、美しい雪景色を楽しめる一方で、一歩間違えれば命に関わる立ち往生のリスクが常に潜んでいます。自然の猛威に人間の運転技術だけで対抗することは不可能です。
- マフラーの雪詰まりは死に直結: 立ち往生時はエンジンを切るか、数分おきにマフラー周辺の雪をスコップで確実に除雪する。
- JAF要請はアプリが最強: 位置情報を正確に伝えるため、JAFスマホアプリを事前にダウンロードし、設定を済ませておく。
- 救援待機中は車外へ避難: スリップ事故による追突を避けるため、ガードレールの外など安全な場所でJAFの到着を待つ。
- 赤城高原SAなどを避難所に: 吹雪や大渋滞の予兆を感じたら、無理に進まず、設備が充実した大型SAへ早急に避難・待機する。
スコップ、毛布、非常食、簡易トイレ、そして冬用タイヤとチェーン。これらを車に積んでいない状態で冬の関越道に向かうのは無謀です。万全の装備と、「ヤバいと思ったらすぐにSAに逃げる」という危機管理意識を持って、安全なスノードライブを楽しんでください。
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