【中央道】長距離ドライブの不安解消!90kW以上の「急速充電器」があるEV向け推奨SA・PA一覧
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電気自動車(EV)での長距離ドライブにおいて、最大の懸念事項となるのが「経路での充電計画」です。特に、東京から名古屋・長野方面を抜ける「中央自動車道(中央道)」は、アップダウンの激しい山間部を連続して走行するため、平坦な道に比べて電費が著しく悪化しやすいという特徴があります。
事前の計画なしに走り出してしまうと、「到着したSAの充電器が使用中だった」「出力が弱くて30分充電してもバッテリーが全然回復しなかった」といったトラブルに見舞われ、ドライブのスケジュールが大きく狂ってしまうことも珍しくありません。
この記事では、中央道をEVで走る際に絶対に知っておくべき充電のコツと、限られた30分間で効率よくバッテリーを回復できる「90kW以上の高出力急速充電器」が設置されているおすすめのサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)を厳選してご紹介します。
中央道におけるEV充電の基本と注意点
中央道は、日本の大動脈である東名高速や新東名高速と比較すると、充電インフラの整備状況や道路の形状に大きな違いがあります。まずは、中央道特有の環境を理解しておくことが、電欠の不安をなくす第一歩となります。
山間部ルートによる著しい電費の悪化
中央道の最大の特徴は、八王子から長野県の諏訪にかけて続く長い上り坂です。特に、笹子トンネル付近や、最高標高地点である中央道原PA周辺を走行する際、EVのバッテリー残量は平地での走行時からは考えられないほど急激に減少します。
山の登り区間では、メーター上の「航続可能距離」が一気に減るためパニックになりがちです。下り坂に入れば回生ブレーキによってある程度は回復しますが、登り切るための絶対的な電力が不足しないよう、早め早めの充電を心がけてください。
出発時に満充電であっても、「まだ50%あるから次のSAまで行こう」という油断は禁物です。山間部に入る前の談合坂SAなどで、余裕を持って継ぎ足し充電を行っておくことが、精神的な余裕を生む最大のコツとなります。
複数口充電器と出力制限の罠
近年、中央道の主要なSAでも充電器の複数台設置(マルチポート化)が進んできました。しかし、ここで注意しなければならないのが「最大出力」の落とし穴です。
たとえば、「最大90kW」と表記されている充電器であっても、2台のEVが同時に接続して充電を開始した場合、1台あたりの出力が半分(45kW)に制限されてしまう機種が数多く存在します。せっかく高出力な充電器を狙って立ち寄ったのに、隣に別の車が停まった瞬間に充電速度が落ちてしまい、30分経過しても必要な電力量が確保できないという事態が発生します。
- 単独90kW以上の機種か: 1台で独占できる高出力タイプを選ぶのが理想です。
- パワーシェアリングの有無: 同時利用時に出力が下がるタイプかどうかを事前にアプリで確認しておきましょう。
- 充電待ちの発生確率: 週末の談合坂SAなどは慢性的な充電待ちが発生するため、PAの充電器を狙うのも一つの手です。
【下り線】名古屋・長野方面への推奨SA・PA
東京方面から中央道を下っていく際、特に標高が上がる前に確実に充電しておきたいポイントを解説します。下り線は登り区間が長いため、充電戦略が極めて重要になります。
談合坂SA(下り):山間部突入前の最終防衛ライン
八王子本線料金所を抜け、本格的な山岳区間に入る前に位置するのが「談合坂SA(下り)」です。ここは施設規模が非常に大きく、多くのドライバーが最初の休憩地点として利用するため、充電器の稼働率も非常に高いのが特徴です。
談合坂SAには、90kW級の高出力充電器を含む複数台の急速充電器が設置されています。ここで確実にバッテリーを80%付近まで回復させておけば、その先の笹子トンネルを越える厳しい登り区間でも、電欠の不安を感じることなく走行できます。
ただし、休日や連休中は充電待ちの列ができることも多いため、満空情報をリアルタイムで確認できるスマートフォンアプリを助手席の方にチェックしてもらうとスムーズです。もし談合坂が満車の場合は、一つ手前の藤野PAや、少し先の谷村PAでの充電も視野に入れておく柔軟性が求められます。双葉SA(下り):長野方面と名古屋方面の分岐点
甲府盆地を抜け、長野方面へ向かう長野自動車道との分岐点(双葉JCT)のすぐ手前にあるのが「双葉SA(下り)」です。ここも、EVでの長距離移動においては極めて重要なハブとなります。
双葉SAにも高出力の急速充電器が整備されており、ここで充電を行えば、長野方面(松本・白馬方面)の急峻な山道へ向かう場合でも、名古屋方面(諏訪・伊那方面)へ向かう場合でも、十分な電力を確保した状態で分岐を迎えることができます。
また、双葉SAは晴れた日には富士山や南アルプスの山々を望むことができる素晴らしいロケーションにあります。充電中の30分間を利用して、展望台からの景色を楽しんだり、地元山梨のフルーツを使ったスイーツでリフレッシュしたりと、待ち時間を有効に使える点も高く評価できるポイントです。
【上り線】東京方面への推奨SA・PA
長野や名古屋方面から東京へ帰る上り線は、全体的に下り基調となるため電費は伸びやすい傾向にありますが、渋滞という最大の敵が待ち構えています。渋滞中のエアコン使用などを考慮した充電計画が必要です。
諏訪湖SA(上り):絶景と温泉で充電待ちを癒やす
長野方面から中央道を上ってくると、大きな湖のほとりに現れるのが「諏訪湖SA(上り)」です。ここは、単なる充電スポットとしてだけでなく、休憩施設そのものの魅力が突出しているため、EVユーザーに強くおすすめしたい場所です。
諏訪湖SAには、全国でも珍しい「ハイウェイ温泉」が併設されています。高出力充電器に車を接続し、充電が完了するまでの約30分間を利用して、諏訪湖を一望できる天然温泉に浸かることができるのです。長時間の運転で凝り固まった体をほぐしつつ、車のバッテリーも満タンにできるという、まさに一石二鳥の理想的な休憩が実現します。
もちろん充電器のスペックも申し分なく、高出力タイプのものが複数台設置されています。ただし、温泉に夢中になってしまい、30分の充電制限時間を超過して他の利用者に迷惑をかけないよう、スマートフォンのタイマーをセットしておくなどの配慮を忘れないでください。
談合坂SA(上り):小仏トンネルの渋滞に備える
東京へ向かう中央道上り線において、避けては通れないのが「小仏トンネル」を先頭とする大渋滞です。週末の日曜日の夕方などは、ここから数十キロにわたって車が連なり、通過するのに何時間もかかることがあります。
この大渋滞に突入する直前の最後の巨大SAが「談合坂SA(上り)」です。渋滞中は車のスピードが出ないため駆動用の電力消費は少ないものの、真夏や真冬はエアコンを稼働させ続けるための電力が必要となります。バッテリー残量に少しでも不安がある場合は、渋滞に巻き込まれる前にここで必ず継ぎ足し充電を行ってください。
談合坂SA(上り)は、日本最大級の広さと設備を誇り、高出力充電器も多数設置されています。充電中は、広大なフードコートで早めの夕食を済ませたり、新鮮な地元野菜が並ぶ直売所でお土産を購入したりと、渋滞に挑むためのエネルギーチャージを人間の方もしっかりと行っておきましょう。
最新の充電器情報を確認するための必須ツール
高速道路上のEV充電器は、故障による一時的な稼働停止や、新しい機器への入れ替え工事などが頻繁に行われています。現地に到着してから「使えなかった」という事態を防ぐため、事前の情報収集ツールを活用しましょう。
高速道路会社の公式サイトとアプリの活用
NEXCO中日本などの高速道路会社の公式サイトでは、SA・PAごとのEV充電器の設置台数、最大出力(kW)、そして現在の稼働状況や故障情報をリアルタイムで確認することができます。出発前日の夜には、自分が利用する予定のルート上にある充電器が正常に動いているかを必ずチェックしてください。
また、スマートフォン用のEV充電スポット検索アプリ(EVsmartなど)は、利用者の生の口コミが書き込まれているため非常に有用です。「出力制限がかかっていて遅かった」「トラックが塞いでいて停められなかった」といった、公式情報だけでは分からない現地のリアルな状況を把握することができます。
特に中央道のような山間部ルートでは、計画していた充電スポットが使えなかった場合のリカバリーが困難です。常に「第1希望のSAがダメだった場合は、次の〇〇PAで充電する」というプランBを用意しておくことが、心の余裕に繋がります。
充電カードの相互利用に関する確認
SA・PAに設置されている急速充電器の多くは、e-Mobility Power(eMP)のネットワークに加盟しています。自動車メーカーが発行している充電カード(日産のZESP3など)を持っていれば、基本的にはどこでもタッチするだけで利用可能です。
しかし、レンタカーやカーシェアリングでEVを利用する場合や、一部の輸入車メーカー独自の充電網のみを契約している場合は、高速道路上の充電器を利用する際に「ビジター料金」として割高なクレジットカード決済が必要になることがあります。
ビジター利用の場合は、スマートフォンで専用のQRコードを読み込み、クレジットカード情報を入力して認証を行うなど、充電開始までに手間と時間がかかります。自分が持っているカードが、目的の充電器でそのまま使えるかどうかを事前に確認し、必要であればビジター利用の手順を予習しておくことをおすすめします。
まとめ
中央道でのEVドライブは、山間部特有の電費の悪化と、週末の激しい渋滞という2つの大きな課題を抱えています。しかし、高出力な急速充電器が設置されているSA・PAを適切に選び、余裕を持った充電計画を立てることで、これらの不安は完全に払拭することができます。
- 早めの継ぎ足しを徹底: 山登り区間で一気に電力が減るため、談合坂SAなどで早めに充電しておく。
- 高出力(90kW以上)を狙う: 限られた30分で効率よく回復させるため、単独で高出力が出せる機器を選ぶ。
- 渋滞前の最終チャージ: 上り線の小仏トンネル渋滞に備え、手前のSAでバッテリーと心の余裕を確保する。
- 事前の情報収集: アプリや公式サイトを活用し、充電器の故障情報や複数台利用時の出力制限を把握しておく。
事前の準備さえしっかりと行えば、排気ガスを出さない静かなEVでの山岳ドライブは、ガソリン車では味わえない非常に快適で素晴らしい体験となります。ぜひこの記事を参考に、安心して中央道の長距離ドライブを楽しんでください。
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