東京から名古屋へ、車で約350kmの道のり。ビジネスやレジャーで頻繁に利用する方も多いこのルートですが、意外と頭を悩ませるのが「ガソリン給油のタイミング」ではないでしょうか。特に高速道路上では、ガソリンスタンド(GS)の数も限られています。

「次の給油所まで、あとどれくらい?」「東名と新東名、どっちが給油しやすいの?」「深夜でも開いてるスタンドはどこ?」そんな不安や疑問を抱えたままハンドルを握るのは、精神的にも疲れてしまいますよね。

この記事では、単に給油所があるSA・PAを羅列するだけではありません。東名高速と新東名高速、それぞれのルート特性を踏まえ、「いつ、どこで給油するのが最適か」という、一歩踏み込んだ実践的な給油戦略を解説します。この記事を読めば、ガス欠の不安から解放され、心に余裕を持った快適なドライブが実現できるはずです。

まずは基本!東名・新東名のガソリンスタンド設置SA・PAマップ

はじめに、東京から名古屋へ向かう「下り線」に絞って、どのSA・PAにガソリンスタンドが設置されているのか、全体像を把握しておきましょう。東名高速と新東名高速では、その数や間隔が大きく異なることを頭に入れておくのが最初のポイントです。

【東名高速道路】下り線(東京→名古屋)の給油ポイント

伝統的なルートである東名高速は、SA・PAの数が多く、ガソリンスタンドも比較的短い間隔で設置されているのが特徴です。そのため、精神的な安心感は大きいと言えるでしょう。ただし、施設によっては営業時間が24時間ではない場所もあるため、深夜・早朝に走行する際は注意が必要です。

SA・PA名東京ICからの距離GSブランド営業時間
海老名SA約18kmENEOS24時間
中井PA約47kmapollostation7:00~22:00
足柄SA約64kmapollostation24時間
日本平PA約148kmENEOS7:00~22:00
牧之原SA約184kmapollostation24時間
浜名湖SA約238kmENEOS24時間
※本記事の情報は2024年5月現在のものです。最新の情報はNEXCO中日本などの公式サイトをご確認ください。

【新東名高速道路】下り線(東京→名古屋)の給油ポイント

一方、新東名高速は道路が新しく走りやすい反面、SAの数が少なく、ガソリンスタンド間の距離が長いという特徴があります。一度給油のタイミングを逃すと、次のスタンドまで50km以上走らなければならないケースも。計画的な給油が必須のルートです。幸い、設置されているGSはすべて24時間営業なので、時間帯の心配は不要です。

SA・PA名東京ICからの距離GSブランド営業時間
NEOPASA駿河湾沼津約96kmapollostation24時間
NEOPASA静岡約145kmENEOS24時間
NEOPASA浜松約191kmENEOS24時間
岡崎SA約243kmapollostation24時間
※本記事の情報は2024年5月現在のものです。最新の情報はNEXCO中日本などの公式サイトをご確認ください。

あなたの運転スタイルは?出発前の給油計画の立て方

ガソリンスタンドの場所を把握したところで、次に考えるべきは「自分にとって最適な給油タイミングはいつか」ということです。これは、あなたの運転スタイルや性格、乗っている車の燃費によって大きく変わってきます。ここでは代表的な2つのタイプに分けて、計画の立て方を考えてみましょう。

パターン1:早め早めの給油で安心したい「慎重派」ドライバー

「燃料計のメモリが半分を切ると、なんだかソワソワしてしまう…」そんな慎重派のあなたには、精神的な余裕を最優先する給油計画をおすすめします。まず、東京を出発する前に自宅や最寄りのスタンドで満タンにしておくのは大前提です。

高速に乗って最初の給油タイミングは、東名の海老名SA足柄SAです。特に、この先のルートで新東名を選ぶ可能性があるなら、どちらかで一度給油しておくのが鉄則。なぜなら、例えば海老名SAで給油を逃して新東名に入ってしまうと、次のNEOPASA駿河湾沼津まで約78kmもスタンドがないからです。

ただし、海老名SAは日本有数の規模を誇るSAで、週末や連休は給油レーンですら渋滞することがあります。時間に追われている場合や、混雑が苦手な方は、少し先の足柄SAを利用するのが賢明でしょう。ここで一度満タンにしておけば、名古屋までは無給油で走り切れる可能性が高く、道中の心配事を一つ減らすことができます。早めの給油は、結果的に安全で快適なドライブに繋がるのです。

パターン2:ギリギリまで走って時間を節約したい「効率重視派」ドライバー

「給油のための停車時間は最小限にしたい」「自分の車の燃費は正確に把握している」という効率重視派のあなたは、より緻密な計画が求められます。このスタイルで最も重要なのは、自分の車の航続可能距離を過信しないことです。カタログ燃費と、高速道路を巡航した際の実燃費は異なりますし、渋滞にハマれば燃料はみるみる減っていきます。

特に新東名ルートを選ぶ場合は注意が必要です。新東名はSA間の距離が長く、NEOPASA駿河湾沼津から静岡まで約49km、静岡から浜松まで約46km、浜松から岡崎まで約52kmと、50km前後の無給油区間が続きます。この区間の存在を常に頭に入れておく必要があります。

効率を重視するあまり、燃料警告灯が点灯してから給油所を探すのは非常に危険です。おすすめは、中間地点にあたるNEOPASA静岡あたりを目安に給油すること。ここまで来れば、東京からの走行距離は約145km。多くの車はまだ燃料に余裕があるはずですが、ここで一度給油しておくことで、その先の長い無給油区間を安心して駆け抜けることができます。時間の節約と安全マージンのバランスを取ることが、効率重視派の腕の見せ所です。

【東名vs新東名】ルート別!給油タイミングの注意点と攻略法

東京から名古屋へは、御殿場JCTから三ヶ日JCTの間で東名高速と新東名高速のどちらかを選択できます。このルート選択が、実は給油戦略に大きく影響します。それぞれの道路の特性を理解し、自分に合ったルートと給油計画を組み立てましょう。

伝統の「東名高速」ルート:選択肢は多いが、混雑と営業時間には注意

東名高速ルートの最大のメリットは、前述の通りガソリンスタンドの設置されているSA・PAが多いことです。海老名、中井、足柄、日本平、牧之原、浜名湖と、選択肢が豊富にあるため、「次のスタンドまで持つだろうか」というプレッシャーは少なくて済みます。これは、特に長距離運転に慣れていない初心者ドライバーにとっては大きな安心材料になります。

しかし、デメリットもあります。それは主要SAの混雑GSの営業時間です。特に海老名SAや足柄SAは、週末や行楽シーズンになるとガソリンスタンドも長蛇の列になることがあります。また、中井PAと日本平PAのGSは24時間営業ではないため、深夜・早朝の利用はできません。

東名高速は歴史が古い分、SA・PAの施設も場所によってはやや古さを感じることがあります。比較的小規模な日本平PAや、トラックドライバーの利用が多い牧之原SAなどは、最新のNEOPASAに比べると快適性の面で一歩譲るかもしれません。

スピードの「新東名高速」ルート:SA間隔の長さを制する者が勝つ

新東名高速ルートの魅力は、なんといってもその走りやすさです。カーブや勾配が緩やかに設計されており、道幅も広いため、運転のストレスが少なく、燃費にも優しいと言われています。また、各SA(NEOPASA)は新しく、施設が非常に充実しているのも嬉しいポイント。給油だけでなく、食事や買い物、休憩時間そのものを楽しむことができます。

しかし、最大の注意点は、繰り返しになりますがガソリンスタンド間の距離が非常に長いことです。御殿場JCTから新東名に入り、最初の給油ポイントであるNEOPASA駿河湾沼津を逃してしまうと、次のNEOPASA静岡までは約49kmもスタンドがありません。

したがって、新東名を走る際の鉄則は「NEOPASA駿河湾沼津で給油を検討する」ことです。たとえ燃料計の針がまだ半分以上を指していても、ここで満タン近くまで給油しておけば、その後のルートでガス欠の心配をすることなく、快適なドライブに集中できます。新東名を選ぶということは、休憩と給油の計画をセットで、かつ早めに立てることが何よりも重要になるのです。

大手サイトには載っていない!現場目線のSA・PA給油所レビュー

ここでは、公式サイトのデータだけではわからない、ドライバー目線でのリアルな情報や使い勝手について解説します。どのスタンドで給油するかを決める際の、参考にしてみてください。

給油レーンの混雑度と待ち時間の実態

主要SAの混雑度チェック
  • 海老名SA(下り):言わずと知れた超人気SA。土日祝日の午前中は、給油レーンに入るための列が本線近くまで伸びることも。給油をメインに考えるなら、平日の利用か、早朝・深夜帯を狙うのが無難です。
  • 足柄SA(下り):こちらも大規模ですが、海老名SAほどの殺人的な混雑は少ない印象。ただし、箱根や御殿場アウトレットに近いことから、週末はファミリー層で賑わいます。大型トラックの利用も非常に多いため、夜間は給油レーンが混み合うことがあります。
  • NEOPASA駿河湾沼津(下り):新東名最初の給油ポイントという特性上、「ここで入れておこう」と考えるドライバーが集中しがちです。特に連休初日の午前中などは混雑が予想されます。ただ、施設が新しくレーン数も確保されているため、見た目の混雑の割にはスムーズに流れることが多いです。

これらの大規模SAの混雑を避けたい場合は、東名の中井PA(営業時間注意)や日本平PA、牧之原SAなどを利用するのも一つの手です。施設規模は小さくなりますが、その分スムーズに給油できる可能性が高まります。

セルフ?フルサービス?ガソリンスタンドのブランドと特徴

高速道路のガソリンスタンドは、一般道に比べて価格が高いというイメージがありますが、最近はセルフサービスのスタンドも増え、以前ほどの価格差はなくなってきています。また、利用するブランドによって、特定のクレジットカードや会員アプリで割引が適用される場合もあります。

フルサービスのスタンドの魅力は、やはり人の手によるサービスです。長距離運転で疲れている時に、給油をすべて任せられるのはありがたいもの。窓を拭いてもらったり、空気圧のチェックをお願いしたりと、プラスアルファの安心感が得られます。特に運転に不慣れな方や、悪天候時には心強い存在です。

一方でセルフサービスのスタンドは、自分のペースで給油でき、価格も若干安い傾向にあります。操作に慣れている方なら、時間的にも早く済ませられることが多いでしょう。東名にはフルサービスのスタンド(中井PA、日本平PA)もありますが、新東名のGSはすべてセルフサービスです。自分の好みやその時の状況に応じて使い分けるのが良いでしょう。

深夜・早朝ドライバー必見!24時間営業の給油所と注意点

物流を支えるトラックドライバーや、渋滞を避けて夜間に移動する方にとって、24時間営業のガソリンスタンドはまさにライフラインです。ここでは、深夜・早朝に走行する際の給油ポイントと、特有の注意点について解説します。

24時間営業のスタンドはどこ?確実な給油ポイントリスト

東京-名古屋間の主要なSAに設置されているガソリンスタンドは、そのほとんどが24時間営業です。これは非常に心強いポイントです。

【24時間営業のGSがあるSA(下り線)】

  • 東名高速:海老名SA、足柄SA、牧之原SA、浜名湖SA
  • 新東名高速:NEOPASA駿河湾沼津、NEOPASA静岡、NEOPASA浜松、岡崎SA

注意すべきは、東名高速の中井PA日本平PAです。これらのPAにあるガソリンスタンドは営業時間が限られており(7:00~22:00)、深夜・早朝は利用できません。ルートや時間を計画する際には、この2箇所は給油ポイントの候補から外して考える必要があります。深夜に東名を走行する場合は、実質的に足柄SAの次は牧之原SAまで給油できない(約120km)と覚えておきましょう。

深夜利用時の思わぬ落とし穴と安全対策

深夜のSA・PAは、日中とは全く違う顔を持っています。最も大きな特徴は、大型トラックの多さです。駐車場はもちろんのこと、ガソリンスタンドにも多くのトラックが出入りします。乗用車から見ると死角が非常に多く、接触事故のリスクも高まります。給油レーンへの進入時や、給油を終えて発進する際には、日中以上に周囲の安全確認を徹底してください。

また、深夜帯はスタッフの人数も最小限になります。フルサービスのスタンドであっても、給油以外のサービス(窓拭きやゴミ捨てなど)は簡略化されることがあります。トラブルが発生した際の対応にも時間がかかる可能性があることを、頭の片隅に入れておくと良いでしょう。

さらに、仮眠を取るために駐車している車も多く、SA・PA全体が静まり返っています。給油後はエンジン音などに配慮し、速やかに駐車マスへ移動するのがマナーです。安全とマナーを守り、深夜のドライブを乗り切りましょう。

もしもに備える!ガス欠のサインと緊急時の対処法

どんなに万全な計画を立てていても、予期せぬ大渋滞や車のトラブルで、ガス欠の危機に瀕する可能性はゼロではありません。パニックにならないためにも、万が一の事態に備えた知識を身につけておきましょう。

「ガス欠かも?」と感じた時の初期対応

車の燃料警告灯(給油ランプ)が点灯したら、それはガス欠の最終警告です。車種にもよりますが、一般的に警告灯が点灯してから走行できる距離は50km程度と言われています。しかし、これはあくまで平坦な道を一定速度で走行した場合の目安。高速道路の渋滞や上り坂では、燃料の消費が激しくなります。

警告灯が点灯したら、慌てずに次の3つの行動を心がけてください。

1. 最寄りのSA・PAを確認する:ナビや道路情報板で、次のSA・PAまでの距離を確認します。間に合いそうにない場合は、無理せず路肩への停車準備を始めましょう。

2. 燃費を意識した運転に切り替える:急加速・急ブレーキを避け、エアコンの使用を控えるなど、少しでも燃料を長持ちさせる工夫をします。

3. 安全な場所への停車を最優先する:走行継続が危険だと判断したら、ハザードランプを点灯させながら、できるだけ路肩の広い場所や非常駐車帯に車を寄せ、安全に停車させます。

高速道路上でガス欠してしまったら

万が一、走行不能になってしまった場合は、二次的な事故を防ぐことが最優先です。

東名・新東名の給油ポイントを押さえて計画的なドライブを

東京から名古屋へのドライブでは、東名高速道路と新東名高速道路、どちらのルートを選ぶかによって給油できるサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)が大きく異なります。特に新東名高速道路はSA間の距離が長く、ガソリンスタンドの設置数も限られているため、無計画に走行するとガス欠のリスクが高まります。出発前に燃料を満タンにしておくことは基本ですが、ご自身の車の燃費を把握し、どのあたりで給油が必要になるかをあらかじめシミュレーションしておくことが重要です。

燃料計のメモリが半分を切る前に、次の給油ポイントを意識し始めると精神的な余裕にも繋がります。また、交通渋滞や坂道、追い越しなど、想定外の燃料消費も考慮し、余裕を持った計画を立てましょう。この記事で紹介した給油可能なSA・PA一覧を活用し、休憩や食事のタイミングも合わせて最適な立ち寄り先を見つけてください。事前の準備を万全にすることで、燃料の心配をすることなく、安全で快適なドライブを実現できます。

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